【荒瀬部会長挨拶】
平成16年、大内を「ベリー・ベリーの里にしよう」と当時お世話になっていた農協指導員から私たちに相談がありました。かつて、イチゴ(ストロベリー)の生産地だった大内も、農地の宅地化と生産者の高齢化で生産量が激減。そこで、新たな特産品としてブルーベリー生産地とする計画でした。
「ブルーベリー?。ジャムしか知らんけど、面白そう」と20余名がその企てに加わりました。先進地の見学・説明会を重ね、平成19年(大内ブルーベリー生産部会)が発足しました。
JAの指導員も素人同然、幾多の失敗を繰り返し、先進地に学び、専門家の指導も受けて10余年。互いに切磋琢磨し、ようやくブルーベリー部会らしくなりました。しかし、比例してマンネリ化が進み、生産意欲が薄くなり始め、今は啓蒙活動と共に生産に励んでいます。
振り返れば、消費者の多くは、混住地区・大内でブルーベリーを生産していることすら知らない様子。すぐそばで花咲き、実をつけ、紅葉しているのに・・・・。
令和元年に、「大内をブルーベリーの里にする」を合い言葉に、認知啓蒙活動をすることにしました。
PR用ののぼりを立てたり、ファンづくりのため、地域住民向けにジャムづくり体験会や栽培の講習会を開いたり認知啓蒙活動を推進しています。
周りから声をかけられるようになると、部会員の皆さんも、依然やる気が起こります。信頼できる仲間と共にこの度HPを立ち上げ、「大内ブルーベリーの歌」も作って、楽しみながら生産にも進化が出始めています。
年をとっても、わが子のように愛着ある樹々から一粒一粒手摘みして選別して消費者に届ける。そんな実りある人生を次の代へバトンタッチしながら、私たちのこんな小さな改革が、まち全体の活性化の一助になっていくことを期待しつつの毎日です。
*「信頼」と「実りある人生」はブルーベリーの花言葉です。 |